数鹿流ケ滝
数鹿流ケ滝 (すがるがたき)は日本の滝100選のひとつで、阿蘇大橋からも見える滝ですが、滝展望所からの眺めは格別です。
所在地:熊本県阿蘇郡南阿蘇村立野
落差:60m 幅:20m
滝壷:2970立方メートル
爆流が落差60メートルをほぼ垂直にドド~ンと滝壺へと落ちていくダイナミックな滝です。
数鹿流ケ滝は、建久2年(1191年)この地で行なわれていた巻き狩りは、「下野の狩」と呼ばれ「富士の巻狩」の手本となったが、その巻狩の際、数等の鹿が逃げ場を失い渓谷に流れ落ちたところから、数鹿流ケ滝と名付けられたといわれている。
1990年4月には、日本の滝100選に選ばれる。
落差 60m 巾 20m 滝壺 2,970立方メートル
阿蘇長陽村観光協会 (現地案内板より)
数鹿流ヶ滝(すがるがたき)には、「健磐龍命(タケイワタツノミコト)が阿蘇のカルデラを蹴破った時に生まれた」という伝説があります。 それにしてもなんとダイナミックな伝説なのでしょう。
阿蘇大橋から国道57号線を200mくらい進むと、下の写真の牛の像があります。この像に向かって左手に駐車場があり、そこに車を停めて遊歩道を降りていくと滝展望所に付きます。展望所の入口には、看板が立っていますので目印にしてください。駐車場から展望所までは、徒歩で約7分です。草がぼうぼうですので、長袖を着かれることをお勧めします。
あか牛を讃えて
私たちの祖先が守り続けてきた美しい草原を維持し、あか牛のさらなる振興図るため、名牛 光重ET号を主人公としたファミリー像を県内市町村、関係各位、生産者多数のご協力により建立したものであります。平成17年3月吉日
あか牛ブロンズ像建立委員会(碑文より)
広々とした草原に草をはむ牛の群れ、遠くから見ると赤色にも、また時には金色に輝く牛、それがあか牛です。あか牛は和牛の一種で、品種名を褐毛和種といい、性質がおとなしく、牧草などの飼料をよく食べ、太りが早く、柔らかくて美味しいヘルシーな牛肉は消費者の方々に高く評価されています。あか牛は柔らかくてさっぱりしているので、特にしゃぶしゃぶにすると美味しいです。
孝女白菊の碑
阿蘇の山里秋ふけて、眺めさびしき夕まぐれいずこの寺の鐘ならむ、諸行無常と告げわたるをりしもひとり門を出て、父を待つなる少女あり
年は十四の春あさく、色香ふくめるそのさまは梅かさくらかわからねども、末たのもしく見えにけり
父は先つ日遊猟にいて、今猶おとずれなしとかや軒に落ちくる木の葉にも、筧の水のひびきにも、父やかへるとうたがわれ、夜な夜な眠るひまもなし、わきて雨ふるさ夜中は、庭の芭蕉の音しげく、なくなる虫のこゑごゑに、いとどあわれを添えにけり
かかるさびしき夜半なれば、ひとりおもいにたえざらむ、菅の小笠に杖とりて、いでゆるさまぞあはれなる(碑文より)
数鹿ヶ滝周辺地図
阿蘇大橋
阿蘇大橋は、熊本県阿蘇郡南阿蘇村立野と南阿蘇村河陽字黒川の国道325号の黒川を跨ぐところに架橋されていた橋です。国道57号から分岐した所にあるアーチ型が特徴の橋でしたが、平成28年熊本地震で発生した大規模な土砂崩れにより崩落しました。
阿蘇長陽大橋
平成28年熊本地震により、阿蘇長陽大橋も橋台の沈下などの被害を受けましたが、現在復旧事業が進められています。