米塚
米塚(こめづか)は円錐状の非常に美しい形と、頂上部分が大きくくぼんでいるのが特徴の山です。
所在地:熊本県阿蘇市
基底直径:約380m
比高:約80m
眼下に見えるおわんを伏せたような山が米塚です。この山は、右手に見える杵島岳・往生岳の側火山で、頂上に直径約100m、深さ約20mの火口跡があります。
米塚の麓から頂上にかけて一本の線がみえますが、これは、牧草地の境界として築かれた土手で、阿蘇では「土塁」と呼んでいます。
その向こうに、同じ高さでびょうぶのように連なった山が見えます。これは世界最大級の陥没カルデラ内壁にあたるところで、普通「外輪山」と呼ばれています。このカルデラは、南北約25km、東西約18km、周囲約128kmの大きな楕円形をしています。その中に中央火口丘群が東西に連なってそびえ、火口原を北側の阿蘇谷と南側の南郷谷に分けています。
阿蘇に降った雨は、阿蘇谷の黒川、南郷谷の白川を流れ、左手前方の外輪山が切れたところ(立野火口瀬)で合流します。その後は、白川となり、熊本平野をへて、有明海に注いでいます。