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阿蘇山中岳火山口

阿蘇山は、熊本県東部にある活火山です。巨大なカルデラ(火山の活動によってできた大きな凹地)を含めると、日本最大級の火山と言われています。

火口1

所在地:熊本県阿蘇市一の宮町宮地
中岳の火口は現在も噴煙を上げ、時々噴火することもある活火山です。しかし、亜硫酸ガス(二酸化硫黄)の発生が少ない日は、火山口のすぐそばまで見学にいくことができます。

火口27

阿蘇中岳火口周辺案内図

阿蘇山は根子岳(1433m)、高岳(1592m)、中岳(1506m)、杵島岳(1326m)、烏帽子岳(1337m)の5つの山の総称です。(阿蘇五岳)

火口25

ロープウェイ

私達は火口に一番近い駐車場に車を停めて火口付近までは歩いて登りました。
阿蘇山ロープウェイで阿蘇山西駅から火口西駅まで登ることもできます。高低差は、108mあります。
しかし不思議だったのが、このロープウェーの上(車外天井)に作業中の方が二人乗っているのがみえますでしょうか?中に乗っていらっしゃる方々もほとんどの方が立っています。点検中だったのでしょうか。

火口4

阿蘇中岳第一火口火口湖

火口5

このエメラルドグリーンの湖のようなところは、阿蘇中岳第一火口火口湖です。「湯だまり」と呼ばれています。湯だまりは火口底に降水や湧水等で水がたまり、たまった水が地下のマグマからの熱で暖められお湯のようになった状態だそうです。この湯だまりの表面温度は、火山活動が穏やかな状態では50℃前後だそうです。しかし、火山活動が活発になってきますと、湯だまりの量が減少し、90℃前後になるそうです。
さらに、湯だまりの色は、平穏時は青緑色(エメラルドグリーン)ですが、噴湯現象や土砂噴出等が現われ火山活動が活発化するに伴って、灰白色→灰色→黒灰色等と変化するそうです。

火口10

何も知らずに観ていると、とっても綺麗な温泉で、気持よさそうにみえるのですが、湯だまりの湯はpH1以下の超強酸性だそうです。中に浸かったら即死でしょうか。このエメラルドグリーンの緑色の主成分は鉄だそうです。不思議です。湯の華のように黄色にみえるのが、硫黄でしょう。

火口18

湯だまり

あまりにも美しさにしばしみとれていましたが、もくもくとあがる蒸気、強くはありませんでしたが、硫黄臭を感じて、当たり前のことですが、活火山は生きていると感じました。ずっとこのエメラルドグリーンのお湯をためたまま、噴火しないで欲しいです。

火口19

火口12

火口14

火口13

火口15

火口6

火口7

火口8

火口16

火口11

火口17

火口20

火口21

火口22

火口9

火口3

火口23

火山ガスの危険性

 阿蘇山中岳火口からは主に二酸化硫黄が発生しています。
≪二酸化硫黄(SO2) ≫
二酸化硫黄は亜硫酸ガスとも呼ばれ、無色ですが不快で強い刺激臭を与え、呼吸困難を引き起こし、長引けば呼吸停止による死に至ることもあります。
 阿蘇火山防災協議会では、二酸化硫黄の濃度と風向きによって5つのゾーン区分による立入規制を行なっています。規制が行なわれた際は監視員の指示に従ってください。
 特にぜん息、気管支系疾患、心臓疾患の方は、低濃度でもこの症状が起り得ますので、火口見物が禁止されています。(現地案内板より)

火口24

まず上記の案内板があり、展望所への入り口でそれらの疾患がないか係員の方が確認します。もし疾患がある場合は、火山口見物はお断りしているようです。観光をしている最中にもガスの発生などにより、退避命令が出ることもあります。

火口2

火口近くには阿蘇山側候所があり、火口監視員の方が阿蘇の火山を見守り続けていらっしゃいます。阿蘇山側候所ホームページでは、阿蘇山についてや、火山活動についてのデーターや様々な情報を提供してくださっていますので、どうぞご覧下さい。過去の噴火時の写真や、報告、現在の状況な、火山用語の解説、火山や阿蘇に関する情報などもたくさん掲載されています。


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