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通潤橋

日本最大の石造りアーチ水道橋で、国の重要文化財に指定されています。

通潤橋1

所在地:熊本県上益城郡山都町下市
橋の長さ:75.6m
橋の高さ:20.2m
橋の幅:6.3m
アーチの半径:27.6m
石管の長さ:126.9m
通水量:15,000立法メートル(1日)
橋の上部に逆サイフォンの原理を応用した3本の石の通水管が敷設され、今でも周囲の田畑を潤しています。通水管に詰まった堆積物を取り除くため行われていた放水も、今では観光放水として行われるようになり、迫力ある風景をまじかにできる名所です。

通潤橋4

通潤橋は灌漑用水を送るためにつくられた水路橋です。建設者は、矢部惣庄屋布田保之助、工事を担当したのは卯助・宇市・丈八ら「肥後の石工」と呼ばれる名工たちです。工事は嘉永5年(1852年)12月から1年8ヶ月を要しました。

通潤橋2

通潤橋

 通潤橋は灌漑用水を送るためにつくられた石造単アーチの水路橋です。建設者は、矢部手永惣庄屋布田保之助、工事を担当したのは八代種山村(現東陽村)の宇一、丈八(のちの橋本勘五郎)、甚平ら「肥後の石工」と呼ばれる名工たちです。工事は嘉永5年(1852年)12月に着工し、安政元年(1854年)7月、1年8ヶ月とういう短期間のうちに完成した。
 まわりを深い谷に囲まれた白糸台地は、水に乏しく、田んぼの水はもちろん、飲み水も足りないような状態でした。そこで保之助は、この谷に目艦橋を架け、その上に水路を敷設して6km離れた笹原川の水を白糸台地に送ることを考えました。しかし、谷の深さが30mあって当時の目艦橋の技術は20mの高さの築造が限度でした。
 通水管の実験を何度も行い、研究に研究を重ねて橋より高い白糸台地に連通管の原理を応用して水を渡しました。
 橋の石組みは、橋の高さが幅の割に高いので蛸石垣を設けて輪石の基礎部を包み補強して橋脚部を広げ、熊本城の石垣同様に反りを拡げた石垣工法で安定感を出している。また、28ヶ所に鎖石工法が使用された。石材は川の両岸や川床から採石して加工された。この工事の完成により白糸台地に100ヘクタールの水田が開けました。
昭和35年2月9日 国指定重要文化財指定(現地案内板より)

通潤橋3

通潤橋5

豪快に放水中です。

通潤橋6

通潤橋7

通潤橋8

通潤橋9

通潤橋10

通潤橋12

通潤橋の橋の上は、遊歩道になっています。

通潤橋17

通潤橋19

通潤橋11

通潤橋13

通潤橋14

通潤橋15

通潤橋16

通潤橋18


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