熊本城・奉行丸
奉行丸は、行幸橋(みゆきばし)から真っ直ぐ行幸坂(みゆきざか)を上り、南大手門の近くにあります。
奉行丸
この曲輪[城の周りに築いた堀、石垣、塀などで構成する区画]は細川氏入国(1632年)後、奉行所が置かれたことから奉行丸と呼ばれている。奉行所は御奉行所、御勘定方、小物成、御郡代の四部門からなり、多くの藩士が公務を行っていた。
奉行丸に熊本城復元整備計画の一環として、平成15年までに「未申櫓」「元太鼓櫓」と付属の塀を復元した。また、遺構表示と木柵で表示しているのは、かつて「井樋方櫓」「御客方櫓」があった場所である。(現地案内板より)
未申櫓
奉行丸の右奥(南西)に位置しています。面積は約119平方メートル。
平成15年8月復元、復元工事費は3億円。
未申櫓(ひつじさるやぐら)は熊本城奉行丸のに位置し、本丸からみて未申(南西)の方角に位置することから未申櫓と呼ばれています。未申櫓は守備兵が身を隠し敵兵を襲撃したり、武具等を収蔵するための施設としても使われていました。未申櫓には守備兵が身を隠しながら鉄砲や弓矢で敵を撃退する狭間や突上戸も設けられています。
元太鼓櫓
木造一重一階構造の隅櫓です。平成15年12月に復元されました。
建築面積:約65平方メートル
建築費:約2億3千万円
元太鼓櫓(もとたいこやぐら)は、木造一重一階構造の隅櫓です。
平成15年12月に復元されました。
建築面積:約65平方メートル
建築費:約2億3千万円
南坂
南坂を上った先に南大手門があります。
御客方御櫓跡
奉行丸の奥の方に位置しています。壁部分には木柵が設置されています。
御客方御櫓跡
客屋方ともいう役職の名で、「御客方櫓」は、客屋方が管理し、奉行所や郡代の来客者のための道具などを納めた櫓ではないかと思われる。「御城内御絵図」によると、平屋建ての櫓で梁間三間(約6m)、桁行が東側五間(約10m)、 西側九間(約18m)の二つの建物に分かれている。(現地案内板より)
行幸坂
熊本城お城まつり
奉行丸では熊本城お城まつりのイベントが行われていました。
熊本城では、春夏秋冬の四季各々のお城まつりがあります。お城まつりでは、熊本各地の美味しい物の出店が出たり、太鼓や踊り、砲術の実演、などのイベントもあります。また、植木や苗、特産品などの販売もしています。
ここも桜の時期はブルーシートを敷いて、花見客が宴会をしているのをよくみかけます。