熊本城・本丸御殿の麒麟の間・鶴之間・式臺之間
麒麟之間は熊本城の紹介ビデオ視聴が出来、鶴之間は熊本城の情報を得ることが出来るパソコンコーナーがあり、式台之間は大工道具や左官道具などが展示されていて、熊本城の復元工事に関する資料を見ることが出来ます。
鶴之間
式台之間からすぐの部屋です。大広間の玄関口でもあったそうです。鶴之間は、大広間にて最大の部屋で、60畳あります。闇り通路の玄関から上る階段がありました。北西側に二間半の床の間が設けられ、床壁や襖には鶴の絵が描かれていました。対面所としても使われていました。
鶴之間のパソコンコーナー
鶴之間にはパソコンを使って、クイズ形式や古写真で熊本城の歴史が勉強できるコーナーがあります。熊本城についての様々な情報を得ることができます。クイズも何パターンかあり、小学生からでも解るように、大変解りやすい説明と、楽しいクイズのおかげで、すっかり熊本城にはまってしまいました。とても楽しかったです。
鶴之間
鶴之間のずずず~ず~っと奥に、松の絵が見えているところが若松之間です。ここの襖を全部はずすとかなり広い大広間になりますね。鶴之間からは畳敷きになっています。手前から奥に向かって、鶴之間→梅之間→桜之間→桐之間→若松之間と続いています。
式臺之間
大広間の玄関口でもあります。熊本城を復元する時に使った大工道具や、木の素材などが展示されていて、わかりやすい解説も掲示されています。
式台之間の展示物
復元工事は往時の材料や工法に倣って進めました。道具にもさまざまな種類があり、その形状は古くから現代に引き継がれています。大工道具は、「線を引く」「角度や長さを測る」「切断する」「削る」「穴をあける」などの作業で使用します。
左官道具は、土壁塗りや屋根の目地漆喰塗りで主に使用し、塗る場所や工程に合わせて何種類もの「こて」を使い分けます。数多くの道具の中から、その一部を展示しています。(現地案内板より)
大工道具
巻頭釘(まきがしらくぎ)、合釘(あいくぎ)、目鎹(めかすがい)、鋲(びょう)なども展示されています。
復元に使われる主な道具
式臺之間には、釘を使わずに木材をつなぐ伝統技法の「継手」「仕口」の仕組みが体験できるコーナーがあります。
柱と梁の納まり
建物を支える上で、柱と梁の「継手・仕口」はとても重要なものです。模型は建物の中央部を通る敷梁と二重の小屋梁、柱が組み合わさった複雑な木組みを再現しています。この納まりは天井裏で使われており、実際には見えませんが、大御台所の吹き抜け部分にて類似した「継手・仕口」を見ることができます。(現地案内板より)金輪継ぎ
接合する2つの材をそれぞれアゴを付けて切り取り、込栓を用いて接合したものを略鎌継ぎといいますが、さらに木口にT字型の目違いを付け、ねじれと材のずれをおさえた堅固な継手です。(現地案内板より)
使用木材
左から欅(けやき)、桧(ひのき)、松、杉、栗
本丸御殿の復元に使用した木材は全て国産材で、可能な限り熊本県産材を使用しました。本丸御殿の復元工事では、総部材数約40,000本、柱だけでも約300本の木材を使用しています。総重量にすると、約810トンで、最も重い部材は1本で4トンもあります。欅、桧、松、杉、栗などの木材が使われています。熊本城を復元する時に使われた大工の工法などを触って体験できるコーナーなどもあります。(現地案内板より)
麒麟之間
本丸御殿南側に位置する麒麟之間は、熊本城の案内ビデオを鑑賞する部屋になっています。熊本城本丸御殿の復元工事の様子をビデオで観ることができます。建築編と障壁画編が交互に上映されています。職人さん方の匠の技や、拘りの材料などを詳しく見ることが出来ます。畳敷きになっていて、前の方の席は座布団席、後ろの方にはベンチがあり、腰かけてみることができます。休憩がてら、ビデオを観るのもいいですね。
こんなところに埋木がありました。
屏風 花鳥図
花鳥図(二曲一双)「杉谷行直」筆
細川家御用絵師の「杉谷行直」筆の花鳥図(紙本著色・屏風装)で江戸時代後期の作である。薩摩藩が参勤交代の際に休息や宿所としていた、熊本市迎町の通称「薩摩屋敷」所有者の高田彌太郎氏(神奈川県藤沢市在住)から寄贈されたものです。(現地案内板より)