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熊本城・本丸御殿の闇り通路

闇り御門(くらがりごもん)は、本丸御殿の正式な通路でした。

闇り通路7

所在地:熊本県熊本市中央区本丸1-1 熊本城内
闇り御門は、熊本城の本丸御殿の正式な入口でした。唐破風の下の入口から闇り通路(くらがりつうろ)に入ると、石垣と天井の太い梁を支える大きな柱の列に圧倒されます。
闇り通路は、本丸御殿の地下トンネルの様な地下通路です。 石垣の上に架けられた大きな梁、どっしりとした巨大な柱が並んでいます。清正公ならではの設計なのでしょう。

闇り通路1

闇り通路の梁は、巨大な赤松の木を使っています。本丸御殿は2つの石垣を跨ぐように建てられたため、この地下通路があります。

闇り通路4

御殿への正式な入口でもあり、 「闇り通路」と呼ばれています。暗がり通路、闇がり通路とも書かれている場合もあります。
このような地下通路を持つ御殿建築は全国にもあまり例がないそうです。

闇り通路14

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ちょうな跡が残る梁

釿(ちょうな)と呼ばれる手斧でけずられた跡(名栗面)がある梁です。古くから釿は主に柱や梁など用材の荒削道具として使われてきましたが、釿を使うと独特の波状の削り肌を残すことから、名栗面(なぐりめん)という表面の仕上げかたにも使われています。

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名栗面仕上げの梁

ダイナミック、かつ繊細な釿使いが見事です。

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石垣の形に合わせて、木を削って組み合わせています。木材と石垣の接合部分を石の形に合わせて寸分違わず削る「光つけ」という作業が施されています。

闇り通路16

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石垣の上に、大きな梁が架けられ、強大な柱が並んでいます。柱にはケヤキの木が使われています。石垣の一番上に積まれた石の形に合わせて、木を削っています。

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上り框と板縁

柱の間に玄関の上り框があり、板縁があり、中二階の玄関である式台之間(大広間への入口)へ続く階段が見えます。但し、現在この階段から上がることはできません。

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闇り御門

闇り通路19

闇り御門

闇り通路20

乃開御門

本丸御殿の闇り御門から闇り通路を通って、反対側に出る所にある門です。

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乃開御門

乃開御門を出ると石段が続きます。

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闇り通路12


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