夏目漱石内坪井旧宅
夏目漱石の第五番目の旧宅です。漱石は在熊中に6回転居をしましたが、その中で一番長い1年8ヶ月を暮らし、長女筆子さんが誕生した家です。
所在地:熊本市中央区内坪井町4-22
営業時間:9時30分~16時30分
休日:月曜(祝日の場合は翌日)、12/29~1/3
敷地:1434平方メートル
建物:232平方メートル
この旧居は昭和53年(1978年)4月25日に熊本市指定史跡となっています。
漱石夫妻は在熊中、この5番目内坪井旧居が「一番いい家」であったと語っています。この旧居全体を記念館とし、庭内には漱石の句碑や、長女筆子が生まれたときに産湯を使った井戸、寺田寅彦(のちに物理学者ですぐれた随筆家となる)の逸話がある馬丁小屋があり、展示室には直筆原稿や漱石五高時代の写真、草枕絵馬等を多数展示しています。
夏目漱石内坪井旧居の住居様式は、、ジブリ映画の「風立ちぬ」の菜穂子と二郎が過ごした住まいのモデルになりました。
夏目金之助の表札がある玄関
寅彦ゆかりの馬丁小屋
漱石の教え子で、後に物理学者で優れた随筆家となる寺田寅彦の逸話がある馬丁小屋
熱烈な漱石崇拝者であった五高生の寺田寅彦は、「この小屋でいいから是非とも書生においてほしい」と熱心に頼み込みました。しかし小屋の中を見て寅彦は住むことをあきらめたといわれています。(現地案内板より)
洋室の外観
洋室と和室
洋室部分は、漱石の後に住んだ人が大正時代に増築したそうです。
洋室の外観