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水前寺成趣園

江戸時代の藩主である細川家ゆかりの御茶屋に1636年に開園された桃山式回遊庭園です。

水前寺成趣園1

所在地:熊本県熊本市水前寺公園8-1
営業時間:7:30~18:00(3月~10月)
     8:30~17:00(11月~2月)

水前寺成趣園5

国指定 名勝及び史跡 水前寺成趣園

細川忠利は、肥後入国に従ってきた豊前羅漢寺の僧玄宅のために、寛永9年(1632年)、今の成趣園に水前寺を建立しました。
その後綱利の時、寺を北隣に移し玄宅寺と呼び、その跡地に庭園を築き、お茶屋を設けました。これが今の水前寺成趣園です。
年中絶えることのない清水の庭園は東海道五十三次をかたどったものと言われ、桃山式回遊庭園の代表的なものです。
【熊本水遺産 水前寺成趣園】熊本市の水の風土と文化を後世に継承するため市民の水への愛着と誇りをもつよすがとして熊本水遺産に登録する。平成19年3月15日 熊本市長 幸山政史(現地案内板より)

水前寺成趣園6

水前寺成趣園内には、四季折々の花々が咲き、秋には園内の木々が紅葉します。
池のほとりには、ベンチもあり、のんびりゆっくり景色を楽しむことができます。

水前寺成趣園7

水前寺公園の由来

寛永9年12月 豊前小倉より肥後54万石大守として細川忠利公入国後、光尚公・綱利公の三代にわたり、実に八十年の歳月を費やして造営せらる。
古来成趣園と称し東海道五十三次を模したる桃山式の庭園として広く天下に名高く清冽な池水は遠く阿蘇山に源を発する伏流だといわれている。(現地案内板より)

水前寺成趣園21

水前寺成趣園の池には、美しい築山があります。東海道五十三次を模ったと言われる庭園には、富士山に見立てた築山や浮石があり、五葉松なども配されています。

水前寺成趣園17

水前寺成趣園の池には、鯉や鴨がいます。築山や太鼓橋が配置された池で、のびのびと鯉が泳ぎ、鴨は自由に泳いだり、羽ばたいたり、のんびりと過ごしています。そんな姿や景色を眺めているだけで、とっても癒されます。

水前寺成趣園18

水前寺成趣園13

築山

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水前寺成趣園14

築山と松

水前寺成趣園8

水前寺のり(淡水のり)

水前寺一帯の清水に古くから自生する細胞菌性の一種の珍奇な藻類で、外皮を寒天質にて覆はれ極めて栄養に富み、独特の舌触りと風味とが高く評価されている。(天然記念物指定)(現地案内板より)

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肥後象嵌(ひごぞうがん)

鉄地に小さなタガネでミゾをつくり、金銀を打ち込んで思い思いの形に仕上げる。これを伝えたのは加藤清正肥後入国に伴なわれた林又也で、細川三斉公が名匠たちに技術の改良を加えさせ肥後一流の作品が誕生した。
昔は刀剱・鎧・仏具などの飾りとして珍重されたが、今は装飾品やアクセサリーとして広く内外の評価を博しており、記念品・贈答品として最適である。(現地案内板より)

水前寺成趣園10

朝鮮飴

製造は千二百年~千三百年前、有明不知火沿岸へ流れついた遣唐使が中国の製法を伝えたのが最初であろうとされている。
当時は保存食の一種であったが、加藤清正公が文禄・慶長の役に陣昼食として携帯したことから、これを記念して「朝鮮飴」の名が起こったと伝えられている。
独特の高雅な風味と長期の保存に堪え変質しない事で有名である。(現地案内板より)

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辛子蓮根

耶馬溪・羅漢寺の玄宅和尚は細川公に従って肥後入国生来体の弱い殿に食物の工夫をしていた或日、蓮根の穴に辛子味噌をつめて差し上げた。忠利公「九曜の家紋ぢや」と喜んで食べたと云う。(現地案内板より)

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がまの穂

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水前寺成趣園2

水前寺成趣園3

水前寺成趣園4


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