九州旅・九州各地の温泉・四季・町並・歴史

立田阿蘇三宮神社

立田阿蘇三宮神社は、筋の神様として筋気(ひきつけ)の病平癒に霊験あらかたで有名ですが、諸病平癒・健康安全・事業繁栄などの御神徳も高く広く仰がれています。

三宮神社1

所在地:熊本市北区龍田1-5-1
参拝時間:自由
駐車場:無料・約50台
祭神:国竜神(くにたつのかみ)  比咩神(ひめかみ)
例祭日:10月25日

三宮神社2

阿蘇立田三之宮神社は、元弘2年(1332年)9月に創建された神社です。
加藤清正が大津街道を作り、陸上交通が盛んとなり、白川近くの三宮は水害を受けるので、細川家第3代綱利の時、寛文元年(1661年)9月、大道往来の交通安全の守護神として、現地に社殿を造営遷座しました。

三宮神社3

郷社立田阿蘇三宮神社

人は皆 氏神の氏子にして 神の子なり   *神の力を信じて生きよ  *神の力を恐れて生きよ
*神の力に感謝して生きよ  *そして有り難い神の力を戴け
【三之宮神社】(現地案内板より)

三宮神社5

狛犬阿形

三宮神社6

狛犬吽形

三宮神社4

拝殿

三宮神社7

当神社は菊池氏第12代武時公の同志 阿蘇家第10代惟時公の長子 阿蘇大宮司惟直公 元弘2年(1332年)9月熊本平野の中央を流れる白川の駐留 熊本上立田牧寉 今の社殿を距る稍後方三協橋の西方五百米現在もその跡地には屋敷と云て標石あり。
古事の住民の要請を受け創建された古い社であります。阿蘇家の古文書に明記されています。
三宮佐間は神武天皇の第一皇子であらせられ 神武天の運が大和国に御東遷になった後、健磐龍命と共に種々な民政の上に力をつくされた方。
御名を国竜神又は草部吉見神と申上ます。三宮佐間の婦人比咩神明神を四宮様と申上ます。御娘阿蘇都咩神命は二宮様と申し、一ノ宮様の御婦人であります。
加藤清正公が肥後にこられ、大津街道(今の国道57号線)をお作りになり、陸上交通が盛んとなり、白川近くの三宮は水害を受けるので、細川藩主第三代綱利公の13年目寛文元年(1661年)9月大道往来の交通安全の守護神として住民の要望により現地に社殿を造営遷座。
当社内に筋無木と称する神木があります。子供の筋気(ひきつけ)の病おこりたる時はその神木の葉を祈願し水に浮かして飲ましむるに直に治癒すること不思議なり。
古くから竜田の筋の神様として今尚県内はもとより県外からも祈願奉賛するもの絶ゆることなく、大神の神助を仰ぎ、霊験を戴き生長せし人すくなからずよく人の知るところであります。
(注)この神木は当神社の御祭神を阿蘇より御迎する時に神様の御杖としてこの神木の葉を祈願した御神符を戴き御礼詣りには苗木を献植して神社の杜の栄を祈念緑豊かな鎮守の森となっております。
阿蘇家31代 惟治宮司は、文政9年(1826年)9月「阿蘇三宮」額奉納
三の宮様の御子孫 阿蘇惟友宮司は、昭和36年(1961年)10月24日 現地御遷座三百年祭斎行の献幣使として参向
御鎮座六百五十年祭は、昭和57年(1982年)10月斎行予定  昭和50年2月11日  奉納 宮村 宜司(現地案内板より)

三宮神社8

龍の彫刻

三宮神社9

兎の彫刻

三宮神社10

波と兎の彫刻波と兎の彫刻 波は水なので火防・火除けの守りとされています。 また兎は月の精と言われ、子孫繁栄や豊穣をもたらすめでたいものとされています。

三宮神社11

違い鷹の羽の神紋

三宮神社12

屋根の下の彫刻

三宮神社13

天邪鬼

邪鬼でしょうか?ぎょろりとした大目玉、大きな鼻と鼻の孔、大きな口からみえる牙、口の周りにはもじゃもじゃの髭、筋骨隆々ですが、お腹はぽってりと出ています。 龍や兎、雲や波、花や木や桃が彫刻されています。

三宮神社14

様々な神社仏閣で、四天王(持国天・増長天・広目天・多聞天)の足元に踏みつけにされている邪鬼はよくみかけます。また、社殿の隅に小さな邪鬼が彫られているのもみかけます。
しかし、立田阿蘇神社の邪鬼は社殿に向かって左右の屋根の下に、かなり大き目サイズで彫られています。屋根の隅木を四天王とみたて、隅木(四天王)によって邪鬼が押さえ込まれているのを表現し、大きな邪鬼を彫ることにより、社殿を四天王が守っていることを表しているようです。
今にも降りてきそうな迫力がある大きな邪鬼に吃驚しましたが、この邪鬼を押さえ込むほどの強い四天王が社殿を守って下さっているのですね。

三宮神社15

三宮神社16

三宮神社17

三宮神社18

結婚記念日(満)

神前挙式・三献の儀
1年:紙婚・5年木婚・10年錫婚・15年:水晶婚・20年:陶婚
25年:銀婚・30年:真珠婚・35年:珊瑚婚・40年:緑玉婚
50年金婚・75年金剛石婚(現地案内板より)

三宮神社19

筋無木

境内には筋無木と称する神木があり、子供の筋気(ひきつけ)の病に霊験があると、古くから立田の筋の神様として知られています。この神木は御祭神を阿蘇よりお迎えする時に神様の御杖として持って来た枝を、境内に挿しおいたものが根付いたと伝えられています。
「その昔阿蘇の宮より勧請のとき神様の御杖として突き来る枝を境内に挿しおいたところ根付いて神木になったと伝えり。
爾来神威益輝き小児筋気(ひきつけ)起こりたる時、神木の葉を祈願し水に浮かして其の水を飲ましむる時は、筋の病たちどころに治癒するといふ不思議な霊験あり。
是れ筋無木の称ある以所であります。
筋気の守護神立田の筋の神様の名をひとだび遠近に伝ふるや諸病平癒にも霊威は著しく拝され崇敬愈加わり、県内外より祈願奉賛するもの絶ゆることなく大神の神助を仰ぎ霊験を受けて成長せし人すくなからず、普く人の知るところであります。」(現地案内板より)

三宮神社20

せいくらべ石

三宮神社21

水かけ・願かけ狛犬

水かけ狛犬水をかけてお願いすると、願い事が叶うと言われています。ずっと水を掛けられてきたからか、表情がわからなくなってきていました。
一杯目はお清めの水
二杯目は願掛けの水
三杯目は願成就の水

三宮神社22


熊本一覧

  熊本  熊本城  黒川  阿蘇・小国
  天草・三角   人吉・玉名  山鹿・菊池