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旧松本邸 日本館

西日本工業倶楽部

所在地:福岡県北九州市戸畑区一枝1-4-33

日本館は、洋館の建築監督でもあった久保田小三郎の設計です。中央書院、大座敷が雁行する書院座敷と居室を備えた建物です。

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日本館の建築面積:466.1平方メートル
日本館は、大座敷、中央書院をはじめ、大小23もの部屋があります。当初は平屋建てでしたが、大正10年頃に2階部分を増築しています。洋館とは廊下で繋がっています。車寄せ玄関の破風には凝ったデザインの懸魚が施されています。書院造りの建物は、何かほっとするような落ち着く空間です。

松本邸2

日本館は雁行する二棟から成り、一階は車寄せのある玄関、中央署員(8畳・次の間6畳)、入側(17畳)付の大座敷(13畳・次の間10畳)、西座敷(8畳・次の間6畳)、納戸などが配置されています。

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建物のみならず、家具までもアール・ヌーヴォーで統一されています。家具ひとつひとつもおしゃれです。日本館の玄関を入ってすぐ目につくのが平安調(源氏物語っぽい)の絵が彫られている机。説明が見当たりませんでしたので詳しくはわかりませんが、かなり凝った彫刻で見ごたえがあります。

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机の彫刻

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日本館中央書院

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欄間

欄間は表から見るのと裏から見るのでは印象が変わります。

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彫刻欄間

桜の彫刻が施された欄間

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雪の結晶の彫刻欄間

雪の結晶がデザインされた欄間、月ともみじがデザインされた欄間、桜の花がデザインされた欄間、「雪月花」のセットになっているようですが、もしかしたら、私がひとつ見落として四季を描いていたのかもしれません。

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桜の彫刻が施された欄間

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茶室もありました。

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化粧台

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照明器具

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廊下の天井にも細工が施され、ガラスも当時のガラスがそのまま入っている個所を多くみることができます。当時の板硝子は、波打ったようにみえ、外の景色が若干歪んで見えるのが特徴です。各部屋の欄間も各々違ったデザインになっていました。

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