伊馬春馬生家
旧高崎家住宅
所在地:福岡県北九州市八幡西区木屋瀬4丁目12番5号
旧高崎家は、江戸末期の大きな商家の代表的な宿場建築として公開されています。また、放送作家として活躍した伊馬春部(本名:高崎英雄、1908年~1984年)の生家として、伊馬春部に関する資料も併せて展示公開しています。
開館時間:10:00~16:30
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日が休館)・年末年始
入館料:無料
敷地面積:653.11平方メートル
延床面積:429.33平方メートル
1階:272.43平方メートル 2階:156.90平方メートル
高崎家は屋号を柏屋(カネタマ)といい、本家柏屋(カネシメ)の7代目高崎四郎八(1795年~1865年)が分家して創立した家です。カネマタは嘉永4年(1851年)の頃は、板場(絞蝋業)を経営し、明治6年(1873年)頃には醤油醸造業を営みました。江戸時代末期の「木屋瀬宿之図」絵馬によると、屋敷地は遠賀川堤防下まで広がっていたことが分かります。(現地案内板より)
建物は、小屋梁に残された墨書銘から天保6年(1835年)の建築と考えられます。構造や建築手法は背の高い差物でかためたり、大根太を梁方向に入れるなど完成された江戸時代の町家の特徴が良く表れています。(現地案内板より)
本家のカネシメは詩人、歴史学者として有名な頼山陽が立ち寄ったこともある土地の豪商です。(現地案内板より)
放送作家として活躍した伊馬春部(本明:高崎英雄)は、カネタマの5代目としてこの家に生まれました。新宿ムーランルージュ創立期の座付き作者となった後、ラジオ、テレビ、舞台などの脚本を手がけました。ラジオドラマ「向う三軒両隣り」「屏風の女」等は代表作のひとつです。また、地元の校歌も数多く作詞しています。(現地案内板より)
屋号の瓦
屋号のカネタマの印が入っています。
入隅
雨戸
入隅や出隅で回転して戸袋に収納されるなど、様々な工夫がなされています。
井戸
生活に使っていました。井桁はは新しく石で六角形に組みましたが、内部は瓦質で作られており、当時の状態が良く保存されています。(現地案内板より)