折尾の赤煉瓦トンネル
鹿児島本線横断用トンネル
所在地:福岡県北九州市八幡西区折尾
折尾駅の近くに赤煉瓦作りのねじりまんぽと呼ばれる特殊工法のトンネルがあります。
橋はアーチ橋で九州電気軌道(現・西鉄)が大正3年(1914年)年に黒崎-折尾を開通させた際、建設されました。橋脚と橋脚の間のトンネルは当初9連ありましたが、2000年の路線廃止の前と後に計6連が解体されました。残る3連のうち一つが道を斜めに跨ぎ、天井を見上げると、煉瓦がねじれて連なっています。
西日本鉄道北九州線の西の終点である折尾停留所のホームの土台と橋脚を兼ねた日本最大級のレンガ造りのアーチです。
高架橋に対して道が斜めに通っているため、トンネルのアーチの部分が斜めになっています。
ねじりまんぽ
ねじりまんぽとは通称で、正式には斜拱渠・斜アーチと呼ばれています。通常、拱渠等のアーチ部に煉瓦やコンクリートブロックを用いるときは、真っ直ぐに積むのが普通ですが、鉄道線路とその下の道路や川が斜めに交差する場合などに、橋への荷重を均等にするため、アーチ部分の煉瓦を斜めに積み上げて造られた橋のことです。明治から大正初期に用いられた工法で、トンネルの天井がねじれて見えるのが名前の由来です。