小倉祇園太鼓像
小倉駅前ペデストリアンデッキ
所在地:福岡県北九州市小倉北区浅野1丁目
小倉祇園太鼓の像は、小倉駅南口を出て、コレット小倉店に向かう途中にある、小倉駅前ペデストリアンデッキに設置されています。
小倉祇園は「太鼓の祇園」として全国に知られ、小倉の街を代表する八坂神社のお祭りです。細川忠興公が小倉入りをして、元和3年(1617年)に建立した祇園社が八坂神社のはじまりで以来400年近く、民衆の祭として賑わってきました。この像は小倉の街のシンボルとして造られ、今も市民に愛されています。
小倉祇園太鼓は福岡県北九州市の中心部の小倉で400年近く続いている「国選択無形民俗文化財」に指定された祇園祭です。小倉城を築城した細川忠興公が、城下の無病息災と城下町繁栄を願い、元和3年(1617年)に京都の祇園祭を模して始めたとされます。江戸時代は八坂神社の神幸行事としての「廻り祇園」が中心で、各町内が笛、鼓、鉦をはじめ、山車、傘鉾、踊車、人形飾り山などの出し物を、町内単位で披露していました。明治、大正時代を経て、山車の前後に太鼓を載せる現在の形となりました。全国的にも珍しい太鼓の両面かつ歩行打ちが特長で、太鼓、ヂャンガラ(摺り鉦)、山車をひく子どものお囃子による一つとなった音の調和がすばらしい太鼓祇園です。
太鼓は皮の張り方によって一面は甲高い音を出し、他面は少しにぶい濁音を出します。甲高い音をカン(オモテまたはホン)、濁音の方をドロ(ウラまたはモト)といいます。正しくリズミカルな基本調を刻むドロ、華やかなメロディーを刻むカン、そして太鼓の調律をリードするジャンガラ(摺り鉦)が一つになって、小倉祇園太鼓の壮大な響きを生み出しています。
小倉祇園太鼓の打法は、全国でも珍しい、両面打ちという打法です。小倉祇園太鼓の伝統的な姿は、山車の前後に直径約1寸5尺(約45.5cm)の太鼓を据え、その山車を曳きながら打つというものです。打ち手は4人、ジャンガラが2人、計6人が基本的な構成です。