スバル360
SUBARU360
スバル360は、富士重工業(現・SUBARU)が開発した軽自動車です。1958年から1970年まで、延べ12年間に渡り、約39万2,000台が生産されました。その愛らしい姿から「てんとう虫」と呼ばれ、広く親しまれました。
スバル360
製造年:1958年~1970年
SUBARU360
1946年からスクーター「ラビット」を生産し、実績を上げていた富士重工業は250ccのスクーター用エンジンの生産ラインを流用し、360ccの軽自動車用エンジンを製造、これを搭載した大人4人乗りの軽自動車の生産を計画した。試作車は1957年4月完成。試験走行を繰り返し、1958年5月に販売にこぎつけた。
発売されたスバル360は故障も少なく、4人乗りということもあり人気を呼んだ。ちなみに販売1号車の顧客は松下幸之助である。富士重工業は一般向けに自動車を販売したことがなく、東京地区の販売は主に伊藤忠商事が担当した。1958年型の販売台数は385台。この数でも当時としては驚異的なものであったが、1961年には17,000台を突破。その愛らしい姿から「てんとう虫」と呼ばれ、広く親しまれた。
しかし各社からライバル車が続々と発売されると次第に販売が伸び悩み、1970年に後継者のR-2と入れ替わる形で生産が打ち切られた。(現地案内板より)