海上自衛隊護衛艦 はるゆき
護衛艦 はるゆき
門司みなと祭の西海岸イベントの一つとして、護衛艦「はるゆき」が一般公開されました。艦内は、海上自衛隊の隊員さんが親切丁寧に案内してくださいました。
はつゆき型護衛艦
基準排水量:2,950t
主要寸法:長さ130×幅13.6×深さ8.5×喫水4.2m
船型:長船首楼型
主機械:ガスタービン4基2軸
馬力:45,000PS
速力:30kt
主要兵器:62口径76ミリ速射砲×1、SSM装置一式、短SAM装置一式、アスロック装置一式、3連装短魚雷発射管×2、哨戒ヘリコプター×1、高性能20ミリ機関砲×2
(艦内掲示物より)
海上自衛隊の任務
海上自衛隊は、海上からの侵略に対し我国を防衛するとともに、周辺海域における海上交通の安全を確保することを主な任務としています。我が国土に対する直接的な攻撃や我が国に対する海上交通の妨害の例としては、艦艇による攻撃などが考えられ、それらの脅威の態様に応じて、海上自衛隊は、対潜戦、防空戦、対水上戦及び機雷戦などを行ないます。(パンフレットより)。
総員離艦安全守則
1.あわてるな。
2.衣服を着用せよ。
3.救命胴衣を装着せよ。
4.早く艦から遠ざかれ。
5.集団を作れ。
6.無理な泳ぎはするな。
7.水中爆発及びサメに注意せよ。
(艦内掲示物より)
アスロック
Anti Submarine Rocket
アスロックは、遠距離の潜水艦への攻撃に使用する、一般的な武器です。ロケットで発射された魚雷は、目標地点に着水後、潜水艦への追尾を開始します。アスロックは、魚雷の後方にロケットがついた構成になっています。発射後、速度マッハ1で目標方向へ飛翔し、目標の上空に到着すると短魚雷の部分が分離され、パラシュートで原則しつつ海面に落下します。その後、短魚雷は右旋回の螺旋潜航で目標を自動追尾し攻撃し、空中を飛翔する分、通常の魚雷に比べはるかに短時間で目標に到達します。(艦内掲示物より)
アスロック
シースパローミサイル
Sea Sparrow Missile
空からの攻撃に対して、本艦を守る主要武器となる艦対空ミサイル、シースパローミサイルです。最大射程は約13kmです。(艦内掲示物より)
シースパロー(ランチャー)
艦対空誘導弾(短SAM)8連装発射機8シースパロー(ランチャー)シースパローは、誘導レーダーで目標を教示すると、目標を目指して追撃していきます。(艦内掲示物より)
シースパロー安全守則
1.艦上で分解及び組立てを行なうな。
2.コンテナー及び弾薬庫内にあるときは、
(1)アースを常時取れ。
(2)「SAFE/ARM」スイッチの「SAFE」を確かめよ。
3.ミサイルに電磁ふく射、静電気、衝撃、水しぶき及び熱を与えるな。
4.弾庫内の実弾(訓練頭部を含む。)は、レドームにカバーを装着せよ。
5.取扱中は、
(1)火気厳禁
(2)関係者以外は、近づくな。
(3)監視員を配員せよ。
(4)消化ホースに充水し、消化員を配員せよ。
(5)電波の照射に注意せよ。
6.誤ってミサイルを落としたときは、直ちに主管者(又は当直士官)に報告せよ。
(艦内掲示物より)
シースパローミサイル
ブルーのミサイルは訓練用の模擬弾です。(艦内掲示物より)
ミサイル発射装置3型安全守則
1.ランチャー始動前に障害物が無いことを確かめよ。
2.ミサイル装てん及び抜弾作業中は、
(1)DCUモードーとし、DCUに配員せよ。
(2)「SAFE/OPERATE」スイッチを「SAFE」とせよ。
3.ミサイルが装てんされている場合は、「装てん中」の標識札を掲示せよ。
4.ミサイルを発射するときは、安全な場所に退避せよ。
5.機器の作業を行なう場合は、「SAFE/OPERATE」スイッチの「SAFE」を確かめ、ランチャー管制室に「整備作業中」の標識札を掲示せよ。
(艦内掲示物より)
62口径76ミリ速射砲
76mm Rapid fire Gum
対空目標や水上艦艇を攻撃するのに用いられる本艦の主砲、76mm砲です。発射速度は可変式で、毎分10~80発、最大射程は約16kmです。自動化されていて、遠隔操作で砲を発射します。(艦内掲示物より)
62口径76mm速射砲(砲側)安全守則
1.指定された者の外は、取り扱うな。
2.動力起動中は、砲に近づくな。
3.砲かく内に入るときは、
(1)「砲かく内立入中」スイッチを「入」とせよ。
(2)管制盤及び「砲かく内立入中」スイッチに標識札を掲示せよ。
4.駐退・復座作業を行なう場合
(1)駐退ジャッキ操作員及びフック解放操作員の配置を確かめよ。
(2)センターコラム内の安全を確かめよ。
(3)作業指揮は、明確に行なえ。
5.不発時の処置は、定められたとおり行なえ。
6.砲機の整備作業は、危険な状態を取り除いてから行なえ。
7.警報ベルが鳴ったらならば、砲かくから離れよ。
(艦内掲示物より)
ハープーンミサイル
Harpoon,anti-surface Missile 対艦ミサイルは、陸上、艦艇、潜水艦、航空機などに装備され、名の通り敵の艦船を破壊するのを目的としたミサイルです。(艦内掲示物より)
ハープーンのキャニスター
ハープーンのキャニスターは、ハープーンの格納庫であり、発射機も兼ねています。ハープーンは、アメリカ合衆国で開発された対艦ミサイルです。ハープーン(Harpoon)とは、元々は、捕鯨のモリのことだそうです。(艦内掲示物より)
護衛艦はるゆき68式短魚雷
68式短魚雷発射管Type 68 triple torpedo tubes
短魚雷発射管は、近距離にある潜水艦を攻撃する際に使用する、魚雷の発射装置です。はるゆきには、右舷、左舷それぞれに3本、合計6本が搭載されています。管の中に魚雷を充填し、発射管を外側に向けて、高圧空で発射します。この発射方式には、対潜指揮所からの遠隔発射、ボタンを押して機側発射する2通りあります。(艦内掲示物より)
艦長指導方針
為すべきことを為すべきときに為すべきとおりに為せ(艦内掲示物より)
第二十三護衛艦指令指導方針
明るく、楽しく、元気よく、プロ意識を持て(艦内掲示物より)
重量物取扱安全守則
1.作業指揮は、明確に行なえ。
2.控索を取れ。
3.重量物の下に入るな。
4.必要以上に高く上げるな。
5.揚げ降ろしは、静かに行なえ。
6.障害物が無いことを確認せよ。
7.固定及び格納には、十分な処置を講ぜよ。
8.安全帽を装着せよ。
(艦内掲示物より)
酒保販売時間のお知らせ
19:45(巡検終了後)~20:15 内規に示すとおり、巡検(火の元点検)終了後約45以内とします。ただし、購入者がいないと係りが判断した場合は、その時点で終了とさせていただきます。なお、停泊中につきましては売店等を利用していただきますようお願い申し上げます。特別な事情の方は、係に相談して下さい。 酒保係
海に…空に…陸に…
「海」古来、人はこのひびきに大いなるロマンを感じてきました。北欧のバイキング、遣唐使、大航海時代の探検家たち…。時代を超え、国境を越えて、常に海のむこうには、何か、心ときめくものが待っていました。さまざまな分野でたくさんの隊員が勤務しています。海上自衛隊は、この「海」を勤務の場としています。周囲を海に囲まれた我国にとって、海の安全を守ることの大切さはいうまでもありません。私たち海上自衛官は、平和を愛する国民の一員として、限りなく広がる海に、空に、夢と青春をかけ、日々移り行く自然の中、訓練に励んでいます。(海上自衛隊のパンフレットより抜粋)
安全守則なども記載しましたが、このように海上自衛隊は、日々安全守則に基づき、細心の注意をはらい、訓練したり、作業をしていらっしゃいます。戦争のない世の中が理想ですが、現状は悲しいものです。一刻も早く、地球上から戦争や紛争がなくなる日を望みます。