浄土宗 法性山 真光寺
真光寺
所在地:福岡県門司区旧門司13-1
真光寺は、薄墨桜で有名な門司のお寺です。
元暦2年(1185年)2月の源平合戦によって破壊されていた真言宗の海徳寺を細川家臣の長岡勘解由佐衛門が慶長16年(1611年)秀伝法師を立て、真光寺に寺号を改めました。また、坂本竜馬の乗る乙丑丸の射撃により焼失し、以後再建されましたが第二次大戦にて全滅しました。その後再建されました。
境内の薄墨桜は幾度の戦禍を乗り越え、何度となく植えかえられ受け継がれてきました。
境内からは、門司港レトロ地区や関門海峡がよくみえます。
毎年、終戦前後を通じて北九州港における海難事故による船員無縁仏の慰霊祭が行われています。(全日本海員組合九州関門地方支部主催)
鬼瓦
薄墨桜と鐘楼
本堂
寺号額
鐘楼
薄墨桜
山桜群かすみ桜系
筆立ての 山のしずくに ぬれてさく 桜やそみし 薄墨の色(詠み人しらず)
(門司叢談より)
筆立て山は旧古城小学校の裏山。桜は、薄墨。筆と墨と並ぶと文具四宝。寺の前の海が硯の海。そしてもう一つは、紙に書く文字を取り上げると当地は文字ヶ関の関所跡。(現地案内板より)
ちょっとこぶりのかわいい桜です。どこか儚げな感じがします。薄墨桜のはなびらをよくみると、少しギザギザのフリルのようになっています。
真光寺の薄墨桜の薄墨桜は、桜300余種の中でも名花の上位にあるといわれる品種だそうです。小さなピンクの蕾を付け、満開時は白い花になります。そして散り際には淡い墨色を帯びます。