三宜楼
三宜楼
所在地:福岡県北九州市門司区清滝3丁目6番8号
門司港の栄華を物語る料亭三宜楼は木造三階建てで、現存する料亭の建屋としては九州最大級です。
木造三階建
敷地面積:約765尺(約232坪)
建物延床面積:1171.56平方メートル
三宜楼は旧料亭で、建設された昭和5年当時は門司港が最も繁栄した時代です。経済界の社交の場や邦楽・舞踏・和楽器などの発表会なども開かれる等、門司港歴史の舞台となりました。能の舞台もあったそうです。また、二階には「百畳間」と呼ばれる大広間もあり、建築的にも貴重な建物です。
開館時間:10:00~17:00
休館日:毎週月曜日(祝日は除く)
見学は無料です。
料亭 三宜楼
創業の時期ははっきりしていませんが、1906年(明治39年)の九州日報、文字新聞に「三宜楼」の名が出ており、1世紀余の歴史があります。木造3階のこの建物の新築・開業は1931年(昭和6年)4月。創業者は京都出身の三宅アサ(1854年~1937年)。三宜楼の創業時は50歳前後でしょうか。京舞井上流名取で101歳で亡くなった名妓「小まめ」はアサの姪にあたり、三宜楼との絆は長く続きました。
アサのあとを継いだのは小倉出身の伊勢子(1899年~1986年)。名門小倉高等女学校(現・小倉西高等学校)を優秀な成績で卒業しています。夫の為次郎(1895年~1988年)は下関出身で、幼い頃にアサの養子となり、芸能全般、茶道や考古学などの造詣がありました。
1995年(平成7年)に「門司港レトロ」グランドオープン。2005年(平成17年)から、多くの地元有志の協力で三宜楼保存に向けての調査、さらに土地買収の基金事業がスタート。2009年(平成21年)末、この土地を北九州市に寄付しました。その後、北九州市により、出来る限り原形を保った建物補修工事が行われ、2014年(平成26年)春完成しました。(現地案内板より)