部埼灯台
部埼灯台(へさきとうだい)
所在地:福岡県北九州市門司区白野江大字部埼灯台
部埼灯台は福岡県北九州市門司区企救半島の北東端、瀬戸内海周防灘に面した小高い丘の部埼に立つ、石造の大型灯台です。
部埼灯台は、明治5年(1871年)1月22日に建設された、我が国13番目の洋式灯台です。明治政府の委嘱で、全国各地の灯台建設を手掛けた英国人ブラントンの指導により建設されました。屋根部は鉄製のドームで、壁は花崗岩を積み上げて作られています。
部埼灯台
位置:北緯33度57分34秒・東経131度1分23秒
塗色:白色
構造:塔形 石造
等級及び灯質:連成不動単閃白光 毎15秒に1閃光
光度:閃光 実効光度21万 不動光2200カンデラ
高さ:地上~頂部39m
一日に千隻以上の船が出入りするといわれる関門海峡の、東の玄関口に当たるこの灯台は、慶応3年(1867年)4月、幕府が兵庫開港に備えて英国公使と約定した五灯台(友ヶ島、江埼、和田岬、六連島、部埼)の一つである。
英国人技師R・Hブラントンの設計によって建設された重厚な石造りの灯台で、明治3年12月に起工し、同5年1月22日初点灯した。当初の灯光は三等不動レンズによる「不動光」であったが、明治28年にフランスから輸入した回転式のレンズに改め、複雑なレンズ構成により今日まで「連成不動閃白光」を発し続けている。白御影石造りの灯塔や付属建物は、120年余を経た今なお明治の面影をとどめている。
この灯台が、点灯以来数多くの船人の命と貴重な財産を人知れず救ってきたであろうことを想うとき、これからも毎夜美しい光を沖行く船に投げ掛け続けるよう祈念するものであります。
社団法人 燈光会 (現地案内板より)