JR門司港駅
JR門司港駅
所在地:福岡県北九州市門司区西海岸1丁目5-31
門司港駅は以前は門司駅でした。昭和17年(1942年)に4月1日に、関門鉄道トンネルが開通し、それに伴い門司港駅と改称されました。
門司港駅(旧門司駅)の建設費は当時の金額で56,456円95銭8厘。現在の価値に換算すると約11億1千万円になります。
門司港駅は関門トンネルの開通まで「門司駅」と呼ばれたように門司市の代表駅、九州の拠点駅としての役割を果たしてきた。明治24年九州鉄道の門司駅開業と同時に、そばに赤煉瓦造りの九鉄本社が置かれ、国有化以降は定刻鉄道庁九州帝国鉄道管理局鉄道院九州鉄道管理局鉄道省門司鉄道局、日本国有鉄道西部支社、九州支社、九州総局がすべてこの地に置かれてきた。
大正3年駅舎は海寄りに新築され、関門航路への連絡設備、小森江の貨車航送設備 など大規模な水陸連絡設備が整えられていった。しかし、昭和17年関門トンネル開通とともに、幹線ルートから外れ、 門司港駅に改称、大里駅が門司駅となったが、昭和63年12月19日駅舎は全国の駅でははじめて国の重要文化財に指定、九州の鉄道のシンボルとして新たな息吹を与えられた。
大正3年の建築でイタリアのテルミニ駅をモデルにしたネオ・ルネッサンス様式を基調とした木造2階建で、左右の形が対象的なのが特徴です。中央部に三角切妻、両翼に何層もの腰折屋根と屋根窓があります。国の重要文化財の指定を受けている建物です。(現地案内板より)
門司港駅は木造二階建です。ネオ・ルネサンス様式を基調としています。中央部に三角切妻、両翼に何層もの腰折屋根と屋根窓を付け、風格をみせています。
構内には、大理石とタイル張りの洗面所、青銅製の手水鉢などがあり、現在も使用されています。大正時代にタイムスリップしたような感じを受けます。ホームの端には、九州鉄道が開通した時の起点を示す「0哩標(ゼロマイル)」もあります。駅前には「レトロ広場」があり、みごとな噴水が大正時代の門司港の栄華を忍ばせてくれます。夏には子供達が噴水の中で水遊びをし、潮風の香る中、長閑な時間をすごすことができます。
二階の外観
時計
和布刈神事(めかりしんじ)
毎年旧暦の元旦 2:00~3:00に和布刈神社の境内から、境内下の海の中で行われます。真っ暗な海中に松明の灯りが灯り、凛とした雰囲気の中で粛々と神事が行われます。 和布刈神社の神官が烏帽子、狩衣、白足袋、藁草履姿で、まだ足がきれそうなくらい冷たい海の中に入り、関門海峡の瀬戸の岩に付いた、その年一番の和布(わかめ)を刈り取り、その和布(わかめ)を神殿に奉納します。
関門海峡は流れが速いので、普段でも海水はとても冷たいです。しかも旧暦の正月の午前2時というと、文字通り身が切れるような冷たさです。海中に入る神官はもちろん、見物客、報道陣の吐く息も白いような季節です。