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九州鉄道発祥の地

九州鉄道発祥の地

所在地:福岡県福岡市博多区博多駅前1丁目10

九州の鉄道関業90周年を迎えるにあたり、ここに先人の偉業を偲び、合わせて鉄道発祥の地を永久に保存するために建てられた記念碑です。

九州鉄道発祥の地1

明治21年(1888年)に九州鉄道株式会社が設立され、同時に博多駅が開業、翌年から博多~久留米の間を列車が走り始めました。当時の博多駅は現在の場所ではなく、出来町公園の一角にあったため、この場に開業90年を祝い「九州鉄道発祥の地」碑が建てられました。

九州鉄道発祥の地2

福岡県をはじめ佐賀・長崎・熊本県民有志のあいだに鉄道建設への機運が盛りあがり、明治21年6月 九州鉄道株式会社が創立されました。初代社長高橋新吉はドイツ人技師ヘルマン・ルムシュッテルを技術顧問として招へいし、彼の指導によりまず博多・久留米間の工事を進めました。本州の鉄道がイギリス人、北海道がアメリカ人の技術指導によったのに対し、九州の鉄道はドイツ式を採用することになりました。
この公園の一角に設けられた博多駅から久留米の対岸、千歳川仮停車場に向けて九州最初の鉄道が敷設され、明治22年12月11日陸蒸気は多くの人びとの喜びと期待を乗せて走り始め、筑紫路に鉄輪のひびきがこだましました。以来九州鉄道は自らその路線を伸ばすとともに、すでに開業していた筑豊鉄道、豊州鉄道、唐津興業鉄道、伊万里鉄道とつぎつぎに吸収、北部九州の交通網をほとんど手中に収め、民営鉄道のなかでは全国第二位の地位を占めるまでに発展しました。その後、明治40年7月鉄道国有法によって国に買収されることになり、国有鉄道として九州の産業文化の発展に貢献してまいりました。博多駅もまたこの鉄道の発展につれて二代三代と所を変えて成長、今日では九州最大の駅としてその偉容を誇っております。このたび、九州の鉄道関業90周年を迎えるにあたり、ここに先人の偉業を偲び、合わせて鉄道発祥の地を永久に保存するため、この地に碑を建立しました。
昭和54年12月11日 日本国有鉄道九州総局 (碑文より)

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