南岳山 東長寺
東長寺
所在地:福岡県福岡市博多区御供所町2-4
弘法大師が日本で最初に開山した密教寺院です。九州における真言宗九州教団の拠点寺院(別格本山)です。
本尊は弘法大師(空海)です。寺伝では、大同元年(806年)に唐から帰国した弘法大師が、密教東漸を祈ったと伝えられています。弘法大師創建の寺としては日本最古で、当初は海辺の地にありましたが、福岡藩二代藩主・黒田忠之によって現在地へと移されました。
東長寺は大同元年(806年)、唐から帰国した弘法大師が博多の海辺に建立した密教寺院と伝えられています。志摩郡登村に一時移った後、現在地に移転したといわれています。二代藩主黒田忠之が大檀越(施主)になってから寺域の基礎が固まりました。現在、寺蔵の千手観音立像が重要文化財(彫刻)、境内の六角堂が市指定文化財(建造物)となっています。
この史跡は福岡藩主黒田家の墓所で、西側に二代忠之(1602年~1654年)、中央に三代光之(1628年~1707年)、東側に八代治高(1754年~1782年)三藩主が葬られています。墓碑は三藩主とも花崗岩製の五輪塔で、それぞれ兜率天にあるとされる四十九重の摩尼宝殿に由来する49本の花崗岩製の卒塔婆で囲まれています。忠之の墓前には殉死した5名の墓碑である五輪塔が並んでいます。治高の墓石は怡土郡徳永山から切り出されたものです。
これまで東長寺は福岡市の都市化に伴いその境内地を変えてきましたが、三藩主墓所部分は当初の姿をとどめ、福岡藩の歴史遺産として貴重な文化財です。なお、藩祖如水、初代長政はじめ他藩主の墓所は博多区千代4丁目の崇福寺北側(市指定史跡)と東京にあります。(現地案内板より)
石碑
石碑を支える亀
福岡大仏大仏
この写真は福岡大仏の案内板です。
2階の大仏殿には木造座像では日本最大級の大きさを誇る福岡大仏が安置されています。大仏は、高さ10.8m、重さ30トンの檜造りの釈迦如来座像です。平成4年(1992年)に完成しました。
六角堂
内部にある六角形の仏龕は回転式になっています。六角堂は、天保13年(1842年)に博多在住の豊後屋栄蔵(万歳楼袖彦)が、名古屋以西の商人より財を募って名古屋の堂宮大工・伊藤平左衛門を招いて建立・寄進したもので、扉には聖福寺の僧・仙厓和尚を始めとした有名人の自筆書画が刻まれています。六角堂は、福岡市の文化財に指定されています。
六角堂の屋根
鬼瓦
亀
黒田家墓所
2代藩主・忠之、3代藩主・光之、8代藩主・治高が埋葬されています。全て花崗岩製の五輪塔で、治高の墓石は怡土郡徳永山(現在の福岡市西区)から切り出された石です。忠之の墓前には殉死した家臣の墓5基が並んでいます。