石蔵酒造 博多百年蔵
石蔵酒造博多百年蔵
所在地:福岡県福岡市博多区堅粕1丁目30-1
博多の街に唯一残る酒造場で日本の文化と知恵が凝縮された酒造りの技を明治以来絶やすことなく受け継いでいます。現在の酒蔵(博多百年蔵)は、石蔵屋の第2酒造場として、明治3年に建造されたものです。
博多百年蔵
福岡市でただ一軒の造り酒屋として博多気質で酒造りに取り組む博多百年蔵は、石蔵利八が明治初頭に創業したものです。石蔵家そのものの歴史はさらに古く、遡ってみると石蔵家は黒田藩祖の黒田如水が播州の小寺家の家臣であった頃からの黒田家御用商人でした。黒田如水が博多に移り住んだのに合わせて博多で店をはり、廻船問屋・魚問屋・酒造業など手広く商いを行なっていました。
幕末の頃には高杉晋作、西郷隆盛ら勤王の志士たちが石蔵屋の奥座敷で会合していたという文献も残っています。博多百年蔵は、白壁土蔵に赤煉瓦の煙突など明治初頭に建てられた時の面影を残し、昔ながらの造り酒屋として古き良き時代を今に伝えています。(現地案内板より)
煙突
酒林
酒林とは、杉の葉を集め、丸く束ねたもので酒屋の看板のようなものです。新酒ができあがる頃にこの酒林を軒下に吊るすところも多く、新酒の出来上がりを知らせる役割も果たしています。この酒林の風習は、酒の神様を祀る奈良県の三輪神社の境内に聳える大きな杉(古くから神木とされている)にあやかって杉の玉を軒先に吊るすようになったということです。(現地案内板より)
百年蔵の軒下に下がる酒林
石蔵屋ののれん
大きな梁
博多百年蔵には、お酒を試飲・購入できる製造直売所が併設されています。