町家車座談議
博多町家ふるさと館
所在地:福岡県福岡市博多区冷泉町6-10
博多町家ふるさと館では、様々なイベントが開催されています。
博多町家車座談議
第4回 博多人形
出演:博多人形伝統工芸士の戸畑茂四郎氏と長友敬次氏
博多町家ふるさと館の館長・長谷川法世さんの司会で、博多人形の作成実演をしながら車座談議が行われました。
日本髪に和服姿の美人物が博多人形の代表格ですが、能物、歌舞伎物、武者物、男物、縁起物、節句物、わらべ物、干支物、玩具などの博多人形があります。
博多人形は、博多近郊の土を使った素焼きの土人形に、色付けしたものです。博多人形は鎌倉時代前後から愛用されていたと伝えられています。博多人形は、端麗な美人物、純真な童物、能・歌舞伎の荘重な伝統芸を伝えるもの、力強く豪快な武者物等があります。
私はよく「博多人形のようだね。」と言われます。ただし、童物の博多人形の方です。
1600年、筑前福岡藩の初代藩主・黒田長政が舞鶴城築城の際、瓦職人だった正木宗七が人形を作り献上したのが博多人形の始まりです。1800年代には、素焼きものを製造する陶工・中ノ子吉兵衛が庶民向けに人形を作ったのが、現在の博多人形の原型であるとされています。
博多人形の制作は分業制を取らず、原形作りから全ての工程を手掛けるため、博多人形師はデッサンや彫塑、彩色など技術を広く身に付けなければなりません。
博多人形作製中
みるみる間に、可愛い人形が出来ました。