櫛田宮の本殿・拝殿
櫛田宮
所在地:福岡県福岡市博多区上川端町1-41
博多の総鎮守として、「お櫛田さん」の愛称で広く市民から親しまれている神社です。天平宝字元年(757)、孝謙天皇の御代。この櫛田神社は伊勢松坂の櫛田神社を勧進したものだと考えられ、天正15年(1587年)の豊臣秀吉が博多復興にあたり、現在の社殿の建立寄進がなされました。
御祭神は正殿に大幡主命(櫛田宮)、左殿に天照皇大神(大神宮)、右殿に素盞嗚尊(祇園宮)の三神です。
櫛田神社は三社の神社で成っています。
御神徳:商売繁昌・不老長寿
拝殿
櫛田神社の境内にある鈴緒は、左から祇園宮、櫛田宮、大神宮の鈴緒になっています。
銀杏の葉が描かれています。
祇園宮の神紋
御祭神:素戔嗚尊大神、大祭:博多祇園山笠(7/15)
「博多祇園山笠の期間中は、博多っ子はきゅうりを食べない」と言われていますが、こちらの祇園宮の神紋ときゅうりを輪切りにした時の切り口が似ているからきゅうりを食べないそうです。
櫛田宮の神紋
御祭神:大幡主大神、大祭:博多節分(2月節分の日)
大神宮の神紋
御祭神:天照皇大神、大祭:博多おくんち(10/23)
大神宮の神紋
龍の彫刻
奉納面
燈籠
巫女さん
昭徳石燈籠
阿形の獅子の彫刻
吽形の獅子の彫刻
清道
山笠の時期には櫛田神社境内には清道旗が立てられます。清道は、縦6.5メートル、横90センチで、赤い旗に白字で清道と書かれています。山笠の追い山、追い山ならしには櫛田神社と東長寺と承天寺の三つの清道があります。清道とは、「天子の行幸の道を払い清める」「先払い役」などの意味があります。山笠の見物席も準備されていました。この席でお櫛田入りをみることができたら最高でしょうね。
博多祇園山笠観覧席
博多歴史館
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日
入館料:300円
櫛田神社の数多い社宝のうち、歴史的にも民族資料としても価値の高いものを厳選して展示されています。また、櫛田神社には文政元年(1818年)日本最初の図書館「櫛田文庫」が開かれた歴史があり、当時の書物も保管されています。