香椎宮の綾杉
香椎宮
所在地:福岡県福岡市東区香椎4-16-1
樹齢1800年を超える御神木です。過去に様々な災難にあいましたが、その度に強い生命力で生き抜いてきた、力強い御神木です。
御神木 綾杉
神功皇后が「とこしへに本朝を鎮め護るべし」と祈り込められてお植えになった杉で、紀元860年(西暦200年)のことであります。
ちはやふる 香椎の宮のあや杉は 神のみそきにたてる成けり 詠人不知
秋立つや 千早ぶる 世の杉ありて 夏目漱石
(現地案内板より)
神宮皇后が三韓より当地へ御帰還の際に剣・鉾・杖の三種の宝を埋め「永遠に本朝を鎮護すべし」と祈りを込めて鎧の袖に挿していた杉枝を植えたものが成長したものです。その葉は綾の様に交互に生えているので綾杉といわれています。神功皇后が御自身の御神霊をこの杉に留め仲哀天皇のお側に永仕を祈られたので、国家鎮護の象徴として古来よりその杉葉を朝廷に献上しています。また、太宰帥に新任された人は必ず当宮に参拝し、この杉葉を冠に挿すことが恒例の儀式として行われ、任期中の無事を祈ったとされます。幾度か神殿と共に焼けた事がありましたが、その度毎に植継ぐことなく今日猶空高く聳えています。(香椎宮略記より)